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  • 089.映画「お終活 再春!人生ラプソディ」(2024年)おむつの付録としてはいいのかもしれない
    Jun 17 2024

    「感想」

    まず、この映画で2回も泣かされました。まさか2回も泣くとは思っていませんでした。ただし、面白い映画かというと、そうではありません。

    再現ドラマなどでも泣くことがありますが、それはしっかりと泣かせるように作られているからです。この映画には泣かせるポイントが2つあり、丁寧に作られているのは間違いありません。劇場に入った瞬間、30ページほどの特典パンフレットを渡されました。それを見た瞬間、この映画は資本主義に毒された作品だと感じました。パンフレットにはエンディングノートのような内容が含まれており、葬儀屋や保険会社の情報が載っていました。

    映画の中には現代的なお墓のシーンもありましたが、これが映画の宣伝の一部となっていました。一言でまとめると、教習所で見せられる「交通事故が怖いから気を付けましょう」といった再現ドラマの映像のような作りで、日本のテレビドラマの悪い要素が詰まっています。役者さんたちは素晴らしかったです。

    音楽の使い方もキラキラしたものが常に流れており、嫌でした。しかし、最後のシーンだけは良く、橋爪功さんがとあることをして、その仕掛けは見事でした。全体的には、日本ドラマの悪い部分が目立ち、社会性が描けていないため共感できない部分が多かったです。

    最終的には、親におすすめできる映画であり、老人ホームで流すには楽しめる作品だと思います。この映画が生まれたのは、こうした需要があるからでしょう。俳優さんたちはしっかりしているので見やすいですが、自分の好みではありません。それでも、今回は良い体験ができたと思います。正直、自分の両親もこういう形で終活した方がいいのかもしれないと感じました。

    監督:香月秀之


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    21 mins
  • 088.映画「マッドマックス:フュリオサ」(2024年)復讐、復讐、復讐、そしてその先にあるもの
    Jun 8 2024

    「感想」

    この映画を観終わったあと、家に帰ってすぐに前作の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観た。というか観たくなった。そういう気持ちにしてくれた内容。そんな風にした人はきっと多いだろう。でも、前作と同じだと思ったら全くとはいわないが違うテイストと言えばそうだ。そこがジョージミラーの凄さでもあり、マッドマックス作品の厚みでもある。それを堪能できる「マッドマックス:フュリオサ」。絶対に劇場で観るべきだ!


    監督:ジョージ・ミラー

    出演:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース


    Twitter:https://twitter.com/koukan_dokusyo

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    25 mins
  • 087.映画「関心領域」(2024年)自分の身近にも潜んでいる目を背けてしまう領域
    Jun 2 2024

    「感想」

    監督のことを調べたら、ジャミロクワイのヴァーチャル・インサニティのMVの監督なんだあと知った。だとしたら、少し納得の内容。エンタメ的な内容ではないが、音と映像の対比が秀逸で、直接的な描写でホロコーストを描くのではなく、音による表現でのあえて見せないという演出がより残虐性を光らせた。関心領域というタイトルはみたいものだけしかみないSNS中心でまわる現代社会にもあてはまる。

    監督:ジョナサン・グレイザー

    出演:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー、ラルフ・ハーフォース

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    22 mins
  • 086.映画「ミッシング」(2024年)正しさと希望と今の社会を生きることの矛盾
    May 22 2024

    「感想」

    日本社会のダメさというか人間のダメさというか、みていてとにかく自分事のように感じられる部分があり終始なんか人間って嫌だなあ、生きるのやだなあと暗い気持ちに。でも、要所要所で人間もいいかもだから生きるんだよなあなどと思う場面があり何度か泣いた。

    監督・脚本 吉田恵輔

    出演

    石原さとみ、青木崇高、森優作

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    19 mins
  • 085.映画「胸騒ぎ」(2024年)断れる決断ができない人はいつかこうなる
    May 15 2024

    「感想」

    映画のはじまりから嫌な感じするなあと思うが、なんか何も起こらないなあという感じで進んでいく。でも....。あの時あの決断をしておけばという教訓めいたこともいえるしかなりトラウマになる内容。


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    18 mins
  • 第1回「ゲストとお話」寺山修司の話と好きな北野武映画の話(ゲスト:トークラさん)
    Apr 29 2024

    ゲスト:トークらさん(哲学カフェ トークラウンジ 主催者)twitter: @talkloungetalk


    主に言及されたもの:

    • SUPER DOMMUNE 2024/04/25 TBSレトロスペクティブ映画祭 Presents 「寺山修司と60年代テレビの前衛」 & KILLIAN Presents QUELZA https://www.youtube.com/watch?v=GvtHoRGj-kg


    • 監督:寺山修司「書を捨てよ町へ出よう」
    • 監督:北野武「ソナチネ」「キッズリターン」「HANA-BI」「TAKESHIS'」
    • Aphex Twin - Alberto Balsalm https://www.youtube.com/watch?v=s4pQ5aj6vx8



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    34 mins
  • 084.アマプラ「フォールアウト」(2024年)今後ゲーム原作の実写が増える予感
    Apr 24 2024

    「感想」

    今後、ゲーム原作の実写化が増えてきそうな予感を感じる内容。世界観がしっかりしている中で、そこを崩さビックバジェットでなおかつ映画のように2時間程度で収まる必要性のない、配信ドラマとの相性はかなり高い。そんな期待を感じさせる内容。こうやって作ればいいんだね。みたいな感じ。

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    22 mins
  • 083.映画「アイアンクロー」(2024年)頑張った、エリック兄弟の苦悩
    Apr 14 2024

    「感想」

    フリッツ・フォン・エリックの鉄の爪は、昭和懐かし映像とかでよく見ていたが、この一家が抱えていた闇は知らなかった。映画を通じて知ることとなったが、悲惨すぎる。だが、映画は悲惨な内容ではあったがそこから逃れることが出来たときの幸せさを教えてくれる内容だった。

    監督:ショーン・ダーキン

    キャスト:

    ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、スタンリー・シモンズ、ホルト・マッキャラニー、リリー・ジェームズ

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    21 mins