• 「おいハンサム‼」「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」「バッドボーイズ RIDE OR DIE」「九十歳。何がめでたい」
    Jun 24 2024
    ■サムネ画像は:映画「おいハンサム!!」ⓒ2024映画「おいハンサム!!」製作委員会■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 「おいハンサム‼」 フジテレビ系の深夜「土ドラ」枠で、シーズン2まで放送された人気ドラマの映画化。伊藤理佐の複数の漫画を原作に、元フジの山口雅俊監督が、吉田鋼太郎が演じる伊藤源太郎と3人の娘を中心に、くすりと笑わせ、じんとくる現代のホームドラマを作りあげた。源太郎が〝良い顔〟で〝良いこと〟を演説するお決まりの場面があり、これがタイトルの由来でもあるのだが、吉田の芝居には説得力がある。家族とおいしい食事こそが幸せの基盤、いや、最大の幸せであるかもしれないことに気づかせてくれる。 「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」 ロンドンで株の仲買人として働いていたニコラス・ウィントンが第二次大戦直前の1938年、ナチスからチェコ・プラハに逃れてきたユダヤ人の子供たち669人を英国に避難させ、半世紀を経て彼らとの再会を果たした実話に基づく。50年後の1988年、ニコラスがあるTV番組で救出した子供たちと再会する場面が劇中、登場する。彼らは実際、ニコラスに救出された子供やその子孫たちで、プロデューサーが彼らを探し出し、この再現場面への出演を依頼したという。英国映画。 「バッドボーイズ RIDE OR DIE」 マイアミ市警で働くウィル・スミス演じるバッドボーイズことマイクと、マーティン・ローレンス演じるマーカスの2人の黒人刑事の活躍を描いたアメリカのアクションコメディー映画「バッドボーイズ」シリーズ第4弾。2人の上司、亡くなったハワード警部に麻薬組織との関係や汚職疑惑が持ち上がる。無実の罪を着せられた故人のために、独自捜査を始めた2人ですが、トラブルを起こして警察からも敵組織からも追われる身に…。 「九十歳。何がめでたい」 佐藤愛子の人気随筆の映画化。撮影中に90歳を迎えた草笛光子の主演で、人生100年時代における「老後」を描く。監督は前田哲。草笛とは令和3年の「老後の資金がありません!」に続いての仕事となったが、にぎやかだった「老後の資金がありません!」と比べると、意図的なのか、けれん味が抑えられている。その分、主人公の「やれやれ」というため息が、随所から聞こえてきそうで、なんといっても山場の草笛の演説に気持ちを持っていかれる。 ■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組SNSでは最新情報をお届け・X(旧Twitter) ■産経Podcast 公式ウェブサイト・https://sankeipodcast.com/■産経Podcastとは。新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の記者陣が厳選。ニュース解説、ドキュメンタリー、歴史、エンタメ、インタビューなどオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 ■...
    Show more Show less
    6 mins
  • 「ブルー きみは大丈夫」「ディア・ファミリー」「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」「罪深き少年たち」
    Jun 17 2024
    ■サムネ画像は:映画「ブルー きみは大丈夫」ⓒ2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ブルー きみは大丈夫」 もこもこした紫色のキャラクターのデザインが比較的平凡で、期待していなかったのだが、感動に包まれて試写会場を出た。原題は「空想の友だち」を意味する「IF」。テンポ感と上質なユーモア。ティナ・ターナーやハチャトリアンの楽曲など音楽の使い方もうまい。家族向けだが、ビーの祖母のようにかつての子供たちにこそ勧めたい。 ■「ディア・ファミリー」 余命宣告をされた娘を救おうと無謀にも人工心臓の開発に取り組み、日本人の体格に合った初の国産バルーンカテーテルを生み出した町工場の社長の実話に基づいた人間ドラマ。主人公の大泉洋が適役。歌に司会に大忙しの人気者だが、主人公の決して諦めない姿勢は、どこか大泉自身に通じているように見える。家族愛と開発の奮戦物語が軸で、〝病気もの〟が苦手だという人にもお勧め。 ■「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」 1970年、米ボストン近郊の全寮制のバートン校が舞台。クリスマス休暇で大半が帰郷する中、生徒からも同僚からも嫌われている考古学の教師、ハナムは、家に帰れない生徒4人の〝子守役〟を押し付けられる。その一人、アンガスは複雑な家庭環境のせいか反抗的。寮の料理長、メアリーは一人息子をベトナムで亡くしたばかり。それぞれが抱える孤独を体現した3人の名演が光る。 ■「罪深き少年たち」 韓国のスーパーで強盗殺人事件が発生し、少年3人が逮捕される。だが、刑事のファン・ジュンチョルは「真犯人は別にいる」という情報を入手。強引な取り調べによる冤罪という確信を得た彼は、少年らの無実を証明しようとするが…。真犯人が自白したのに、警察の威信のために罪を着せられた少年たち。一度は敗北を受け入れた刑事と彼らが、長い後悔と苦悩の末、間違いを正そうと立ち上がる姿を熱量いっぱいに描き出した。 ■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組SNSでは最新情報をお届け・X(旧Twitter) ■産経Podcast 公式ウェブサイト・https://sankeipodcast.com/■産経Podcastとは。新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の記者陣が厳選。ニュース解説、ドキュメンタリー、歴史、エンタメ、インタビューなどオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 ■アンケートフォームはこちら(リンク)See omnystudio.com/listener for privacy information.
    Show more Show less
    6 mins
  • 「違国日記」「かくしごと」「あんのこと」「東京カウボーイ」
    Jun 10 2024
    ■サムネ画像は:映画「違国日記」Ⓒ2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■一作品目、「違国日記(いこく・にっき)」 ヤマシタトモコの同名コミックを瀬田なつきの監督、脚本で映画化。人は分かり合えなくても寄り添うことはできる、と訴える。小説家、槙生(まきお・新垣結衣)の姉である実里(みのり・中村優子)と夫が事故死し、15歳の一人娘、朝(早瀬憩)が残される。槙生は抑圧的な姉とは絶縁状態だったが、朝を見かねて引き取ることに。しかし、人づきあいが苦手な槙生にとって、思春期の朝との共同生活は、想像以上に困難で…。 ■二作品目、「かくしごと」 絵本作家の千紗子(杏)は、長年絶縁状態にあった父親(奥田瑛二)が認知症を発症したため田舎の実家に戻り、介護を始める。娘のことも忘れてしまった父親との生活にうんざりしていたある日、交通事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真)を助けるが、少年の身体に虐待の痕を見つける。千紗子は少年を守るため、自分が母親だと信じ込ませ、一緒に暮らし始めるが…。 ■三作品目、「あんのこと」 苛烈な家庭環境で育った21歳の主人公が、周囲の手助けにより生きる目標を見つけるが、コロナ禍がすべてを奪う。実在の女性をモデルに、入江悠監督が脚本も手掛け、彼女が、なぜ死を選ばなくてはならなかったかを問いかける。主演は河合優実。主人公の内面を見つめ、寄り添うことに集中した演技が誠実で胸を打つ。 ■四作品目、「東京カウボーイ」 米映画だが、配信ドラマ「忍びの家 House of Ninjas」の脚本、監督を務めたデイブ・ボイルと、いまはロサンゼルス在住の俳優、藤谷文子による共同脚本。監督のマーク・マリオットは、「男はつらいよ」の海外撮影現場に参加経験があり、日米ハイブリッドのスタッフがそろった。主演は井浦新。■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組SNSでは最新情報をお届け・X(旧Twitter) ■産経Podcast 公式ウェブサイト・https://sankeipodcast.com/■産経Podcastとは。新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の記者陣が厳選。ニュース解説、ドキュメンタリー、歴史、エンタメ、インタビューなどオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 ■アンケートフォームはこちら(リンク)See omnystudio.com/listener for privacy information.
    Show more Show less
    7 mins
  • 「ライド・オン」「からかい上手の高木さん」「お終活 再春!人生ラプソディ」「おいしい給食 Road to イカメシ」「マッドマックス フュリオサ」
    Jun 3 2024
    ■サムネ画像は:映画「ライド・オン」©2023 BEIJING ALIBABA PICTURES CULTURE CO., LTD.,BEIJING HAIRUN PICTURES CO.,LTD.■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 「ライド・オン」 笑って泣かせる家族の愛情物語。アクションスター、ジャッキー・チェンの初主演から50年の集大成の作品。いかにもありそうな設定だが、王道を行くのが逆に魅力。娘を演じるハオツンも、とても魅力的。度肝を抜くアクション場面もファンを魅了する。まるで引退作のようだが、チェン70歳、すでに新作に取り組んでいるというから驚きである。中国映画。 「からかい上手の高木さん」 「愛がなんだ」など恋愛映画の名手、今泉力哉監督が人気漫画を映画化。今泉監督は5月21日までTBS系で放送されたドラマ版の演出も手掛け、映画はその10年後が舞台。中学時代で完結する原作から想像を飛躍させ、時をへて永野芽郁演じる高木さんと再会を果たした高橋文哉演じる西片の10年越しの純な恋の行方を描く。 「お終活 再春!人生ラプソディ」 「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」の続編。金婚式を迎えた高畑淳子演じる大原千賀子と、橋爪功演じる真一夫妻だが、真一に認知症に似た症状が…。千賀子は若い頃に習っていたシャンソンに再び取り組み張り切るのだが…。共演には松下由樹、長塚京三、西村まさ彦、石橋蓮司ら芸達者が顔をそろえ、剛力彩芽も大原家の娘の役を好演。監督と脚本は、前作に続いて香月秀之。人生100年時代の生き方を楽しみながら学べるのは、いかにも時代にふさわしいシリーズといえそう。 「おいしい給食 Road to イカメシ」 市原隼人演じる、給食をこよなく愛する中学教師、甘利田幸男の飽くなき〝給食道〟を描いたコメディードラマ「おいしい給食」シリーズ。本作は函館を舞台に、時代も昭和から平成に変わり、給食〝命〟の教師と給食マニアの生徒との間で、いかにおいしく給食を味わうかを巡り、新たな対決が繰り広げられる。ドラマ版シーズン3の大原優乃、栄信、いとうまい子、小堺一機らレギュラー出演陣も勢ぞろい。 「マッドマックス フュリオサ」 近未来の警察官、マックスを主人公に1979年に始まったバイオレンスアクションシリーズの5作目。今回は、マックスは出てこず、30年ぶり続編だった2015年の前作「怒りのデスロード」から登場した女性戦士、フュリオサの過去を描く。殺傷を伴うアクションが続くため映倫は、小学生以下の鑑賞には保護者の指導が必要であると判断、ジョージ・ミラー監督が描く暴力は、人間のある種の本質が争いや戦争にあることへの痛烈な批判となっている。 ■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組...
    Show more Show less
    8 mins
  • 「関心領域」「帰ってきた あぶない刑事」「母とわたしの3日間」「三日月とネコ」
    May 27 2024
    ■サムネ画像は:映画「三日月とネコ」©2024映画「三日月とネコ」製作委員会 ©ウオズミアミ/集英社■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「関心領域」 ナチスの暴虐ぶりを題材にした映画は数多くありますが、あえて「見せない」手法で、人が悪意なく地獄を作り出せることをまざまざと描き出しました。幸せなドイツの高官一家。直接の暴力表現はありませんが、遠くの銃声やくぐもったうめき声、草木越しに見える人影が提示されます。一家には、ユダヤ人の苦しみは関心の外なのです。 ■「帰ってきた あぶない刑事」 〝あぶ刑事〟、8年ぶりの8作目。主人公の刑事コンビ、タカ&ユージを演じる舘ひろしと柴田恭兵は古希を過ぎましたが、今回も館はバイクからショットガンをぶっ放し、柴田は横浜の街を全速力で駆け抜けます。軽妙洒脱な作品の世界観は揺るぎません。ヒロインの土屋太鳳も世界観にうまくはまって魅力的。 ■「母とわたしの3日間」 亡くなって3年となる日、キム・ヘスク演じるポクチャは天国から3日間の休暇を与えられ、地上に降りてきます。ですが、アメリカの名門大教授という自慢の娘が田舎の家で定食屋を営んでいる姿を見て失望…。韓国ではよく描かれる母娘間の愛憎という普遍的なテーマを、ファンタジーの要素を盛り込みながら描いています。 ■「三日月とネコ」 熊本地震の夜に出会った猫好きの男女3人の共同生活の行方を描きます。優しさに満ちた人間ドラマです。3人は、安達祐実演じる40代の独身の書店員、倉科カナ演じる30代の同性愛者の精神科医、渡邊圭祐演じる20代の全性愛者のアパレル店員。彼らは、三日月のように何かが欠けているのか? いや、これから満ちていくのが三日月なのです。 ■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組SNSでは最新情報をお届け・X(旧Twitter) ■産経Podcast 公式ウェブサイト・https://sankeipodcast.com/■産経Podcastとは。新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の記者陣が厳選。ニュース解説、ドキュメンタリー、歴史、エンタメ、インタビューなどオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 ■アンケートフォームはこちら(リンク)See omnystudio.com/listener for privacy information.
    Show more Show less
    7 mins
  • 「ミッシング」「ありふれた教室」「碁盤斬り」「湖の女たち」
    May 20 2024
    ■サムネ画像は:映画「ミッシング」©2024「missing」Film Partners■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ミッシング」 幼い娘が行方不明に。事故か事件か。真相は不明のまま時間が過ぎ、勝手な報道やSNSの悪意ある言葉に傷つき、ミッシング、心を失いかける母親を石原さとみが演じている。ボディーソープで洗髪して髪を傷めたり、ジャンクフードを食べ続けたりして、華々しさをかなぐり捨てた石原さとみ。わが子を見つけるために懸命の形相の母親役に誠実に、全身全霊で取り組んだことが伝わってくる。 ■「ありふれた教室」 ささいな出来事がきっかけで、社会の縮図である学校が急速に崩壊していく過程を描いた人間ドラマ。舞台は盗難が多発する中学校。レオニー・ベネシュ演じる教師のカーラは、同僚らの生徒の人権を無視した調査に疑問を持つ。真実とは? 目的は手段を正当化するのか? 重い問いかけを突き付ける作品。ドイツ映画。 ■「碁盤斬り」 白石和彌監督が、時代劇の傑作を生みだした。囲碁をめぐる落語「柳田格之進(やなぎだ・かくのしん)」に、あだ討ち話を追加した加藤正人の脚本もさえる。なんといってもすばらしいのは主演の草彅剛。寡黙で笑わず、清廉潔白。体面のために腹を切ろうとする武士の愚直さを巧みに表現した。 ■「湖の女たち」 芥川賞作家、吉田修一の同名小説を「MOTHER マザー」などの大森立嗣監督が映画にした問題作。琵琶湖近くの介護施設で起こった不審死を発端に、エロチックで、不快ですらある抑圧的な人間関係が絡み合う。主演は福士蒼汰と松本まりか。不道徳な関係を熱演し、きわめて象徴的だが、それゆえに本筋とは無関係な存在であり続けるのが、構造として面白い。 ■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組SNSでは最新情報をお届け・X(旧Twitter) ■産経Podcast 公式ウェブサイト・https://sankeipodcast.com/■産経Podcastとは。新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の記者陣が厳選。ニュース解説、ドキュメンタリー、歴史、エンタメ、インタビューなどオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 ■アンケートフォームはこちら(リンク)See omnystudio.com/listener for privacy information.
    Show more Show less
    7 mins
  • 「猿の惑星 キングダム」「鬼平犯科帳 血闘」「不死身ラヴァーズ」「恋するプリテンダー」
    May 13 2024
    ■サムネ画像は:映画「恋するプリテンダー」■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。■「猿の惑星 キングダム」前半は「猿の惑星」らしいSFムードがやや希薄な印象だが、冒険アクション作品としては十二分に魅力的で、2時間半近い長尺を飽きさせない。前作「猿の惑星 聖戦記」(2017年)から何世代も後の世界が今回の舞台。あるウイルスの流行により言語能力を獲得した猿が地上を支配し、人類の存在は、いよいよ危ういものとなっている‥■「鬼平犯科帳 血闘」池波正太郎生誕100年を記念して、ドラマ版に続いて劇場版が登場した「鬼平犯科帳」。原作の持つ深い人間洞察に映画ならではの迫力ある殺陣が加わり、見どころ満載だ。松本幸四郎が鬼平、幸四郎の長男、市川染五郎が無頼漢だった若き日の鬼平を演じ分けるのが効果的‥■「不死身ラヴァーズ」松居大悟監督は毎回、ユニークな設定を作品に持ち込む。今回は、高木ユーナの同名漫画を大胆に改変。大好きな男性と相思相愛になるたびに、相手が消滅を繰り返す、という奇妙なラブストーリーだ‥■「恋するプリテンダー」世界の興行収入が2億㌦を超えた大ヒットラブコメが、日本でも公開される。主演は新進のシドニー・スウィーニー。行き違いから別れたビー(スウィーニー)とベン(グレン・パウエル)が数年後、ビーの姉の結婚式で鉢合わせ。それぞれの事情から恋人同士のふりをする羽目に…■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組SNSでは最新情報をお届け・X(旧Twitter) ■産経Podcast 公式ウェブサイト・https://sankeipodcast.com/■産経Podcastとは。新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の記者陣が厳選。ニュース解説、ドキュメンタリー、歴史、エンタメ、インタビューなどオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 ■アンケートフォームはこちら(リンク)See omnystudio.com/listener for privacy information.
    Show more Show less
    7 mins
  • 「ミセス・クルナス VS ジョージ・W・ブッシュ」「青春18×2 君へと続く道」「人間の境界」「マイ・スイート・ハニー」
    May 6 2024
    ■サムネ画像は:映画「ミセス・クルナス VS ジョージ・W・ブッシュ」©2022 Pandora Film Produktion GmbH, Iskremas Filmproduktion GmbH, Cinéma Defacto, Norddeutscher Rundfunk, Arte France Cinéma■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。■「ミセス・クルナス VS ジョージ・W・ブッシュ」米軍に5年もの間、拘束されていた青年を取り戻すべく奔走した母の実話を、ユーモアを交えて描く異色の人間ドラマ。ベルリン国際映画祭で銀熊賞(主演俳優賞、脚本賞)をW受賞。2001年、独。トルコ系移民の母、ラビエ・クルナス(メルテム・カプタン)は、19歳の長男がタリバンとみなされ、キューバのグアンタナモ米軍基地に収監されたことを知る。彼女は弁護士のベルンハルトに息子の解放を依頼。2人はブッシュ米大統領を相手に裁判を始めるが…■「青春18×2 君へと続く道」台湾のカラオケ店でバイトをする高校生のジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカーのアミ(清原果耶)に恋心を抱くように。しかしアミは突然帰国することになり、意気消沈するジミーにある約束をする。■「人間の境界」ベラルーシが意図的に送り込んだ大量の難民を、隣国ポーランドが強硬手段で排除し、人権問題となった事態に切り込んだ作品。ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。亡命希望のシリア人一家らが、ベラルーシからポーランドに入国。だが、ポーランドは彼らを手荒くベラルーシに移送する。両国は難民を、まるでボールのように押しつけ合っていた。■「マイ・スイート・ハニー」一癖ある45歳独身で製菓会社研究員のチャ・チホ(ユ・ヘジン)が、明るく何事にもポジティブな歳のシングルマザー、イ・イルヨン(キム・ヒソン)と出会い、初めて恋をするという大人の恋を描いたロマンチックコメディー。■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。■番組のフォロー、評価をお願いします!■産経Podcast おすすめの番組①『戦後史開封:ゴジラ編』1954年に劇場公開された初代「ゴジラ」。映画のアイデアは、日本を騒然とさせたビキニ環礁の水爆実験から生まれた‥。ゴジラ誕生の舞台裏をラジオドラマ風にお届けするドキュメンタリー番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)②『ラーメン官僚と山口えりこの〝ずるっとラーメントーク〟』これまでに実食したラーメンは18,000杯以上の、現職の国家公務員で〝ラーメン官僚〟こと「かずあっきぃ」さんと、飲食トレンドリサーチャーの山口えりこさんの実用的なラーメン談義をお届けする番組。・Spotifyで聴く(リンク)・ApplePodcastで聴く(リンク)・Amazon Musicで聴く(リンク)■番組SNSでは最新情報をお届け・X(旧Twitter) ■産経Podcast 公式ウェブサイト・https://sankeipodcast.com/■産経Podcastとは。新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の記者陣が厳選。ニュース解説、ドキュメンタリー、歴史、エンタメ、インタビューなどオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 ■アンケートフォームはこちら(リンク)See omnystudio.com/listener for privacy information.
    Show more Show less
    7 mins