Episodios

  • EP. 500『@日本橋 、其ノ四 - 魚河岸から世界へー 日本橋は江戸のキッチンだった』
    Oct 2 2025

    葛飾北斎の「東部勝景一覧 日本橋」には、日本橋のたもとの賑わいや人々の息遣いが、まるで音が聞こえてくるように描かれています。さらに、北斎の「富嶽三十六景 江戸日本橋」からは、魚河岸の活気も伝わってきます。ここで競り落とされた魚は、その日のうちに、寿司屋、てんぷら屋、蕎麦屋に届けられ、江戸の人々の食卓を豊かにしました。冷蔵庫が無い時代、保存の技法、そのものが”味”でした。それを物語っているのが、「赤酢」。その理由は?

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    9 m
  • EP. 499『@日本橋 、其ノ三 - 日本橋といえば三越、三越といえばレストラン ー百貨店の食堂から、社交の殿堂へー』
    Oct 1 2025

    日本橋といえば「三越」。玄関には、ロンドン・トラファルガー広場のライオン像をモデルにした二頭のライオン像が迎えてくれます。創業は、1673年、呉服店「越後屋」から始まります。「切り売り」「現金払い」「定価販売」を掲げて、庶民から武士まで幅広い支持を得ました。明治時代「三越呉服店」となり、やがて日本初の百貨店に発展、そんな三越の「特別食堂」は、家族にとって「ハレの日」の舞台でした。

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    9 m
  • EP. 498『@日本橋 、其ノ二 - なぜ、日本橋には老舗が多いのか?老舗の秘密と一杯のお茶漬け』
    Sep 30 2025

    日本橋は、五街道の起点であり、全国から集まった物資と情報が行き交った場所です。ここで信用を得た店は、たとえ、大火や震災、戦災で焼けても、同じ場所で店を構え続けました。そこには、先代から受け継いだ味や技、そして、お客様との信用を、世代を超えて守り続ける覚悟がありました。そんな日本橋の味を今に伝えるのが「海苔」と「お茶」そして「出汁」のお店でした。

    ※番組からのお知らせです

    10月1日から『PLENUS RICE TO BE HERE』の放送時間が

    毎週月曜~木曜日 STEP ONEの中 11時40分~11時50分に変更となります。

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    9 m
  • EP. 497『@日本橋 、其ノ一 - 橋は時をつなぐー江戸から未来へ、日本橋ものがたり』
    Sep 29 2025

    今の日本橋は、上を首都高速が走っていますが、江戸時代は、橋の上に立てば、富士山が見えました。当時の様子を伝えてくれるのが、「熈代勝覧」という絵巻。そこには、1805年頃の日本橋通りの街並みが、細かく描かれています。当時の江戸の味といえば、江戸寿司の「コハダ」に「シンコ」、酢でしめて、シャリも赤酢を使うのが、江戸前の流儀。今も変わらぬ味が、江戸っ子の味覚の記憶を呼び戻してくれます。

    ※番組からのお知らせです

    10月1日から『PLENUS RICE TO BE HERE』の放送時間が

    毎週月曜~木曜日 STEP ONEの中 11時40分~11時50分に変更となります。


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    9 m
  • EP. 496『@神保町 、其ノ三 - 静かな革命、女性と文化と神保町 』
    Sep 25 2025

    神保町には、”静かな革命”を起こしていた女性たちによる、もう一つの文化がありました。声をあげずに書いた人たちのことです。料理をしながら、レシピの裏に自分の思いを隠していました。そこには台所から発信された文学がありあました。彼女たちを支えた神保町の場所とは?

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    9 m
  • EP. 495『@神保町 、其ノ二 - 酩酊流文学者、吉田健一』
    Sep 24 2025

    神保町の名物ビアホール「ランチョン」、そのお店の奥のテーブルにいつも座っていた文士・吉田健一。

    「両手で食べるような料理は、食べ物として不便だ。片手にはビール、もう片手にはつまめる何を持つのが理想だ・・・」こう語っていたそうです、彼にとって、酒とは記憶の装置であり、忘却の鍵でした。

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    9 m
  • EP. 494『@神保町 、其ノ一 - 山の上ホテルと三島由紀夫 』
    Sep 22 2025

    神保町の小高い場所に立つ小さなホテル「山の上ホテル」。アールデコ様式の建築で、多くの文士に愛されました。その中でも、強烈な存在感を放っていたのが、三島由紀夫。彼は書くために、このホテルにやって来て、作品と闘っていました。そして時折、ふらりと1階に降りて、「てんぷら山の上」へ。静けさの中で、どんな味を嚙み締めていたんでしょうか。

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    9 m
  • EP. 493『@文学と食 、其ノ三 - サラダ食べていらっしゃいますか? 』
    Sep 18 2025

    サラダと聞いて思い出す文学作品といえば、1987年に出版された歌人・俵万智さんの「サラダ記念日」。時代をさかのぼると、「万葉集」の有名な歌「きみがため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ」、これは、新春の若菜摘みを詠んだもの、奈良時代の人たちも、サラダにして食べていたんでしょうか?

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    9 m