ArTrip Studio Podcast Por August arte de portada

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De: August
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ArTrip Studioでは、旅先の美術館・アートを楽しむための視点や、教養としての芸術について学ぶことができるコンテンツを発信しています。 Art × Tripをテーマに実体験を交えながら、ゆるく真面目に語っています。 訪れた美術館や鑑賞したアートの写真はnoteに掲載しています。 https://note.com/augustartripAugust Arte
Episodios
  • #29 西洋の教会では、なぜ無料のアート鑑賞ができるのか?ヨーロッパの教会と日本のお寺の違いに関する考察
    Feb 9 2026

    旅先の美術館・アートの楽しみ方をお送りするArTrip Studio。 第29回のテーマは、ヨーロッパを旅する際に誰もが抱く素朴な疑問、「なぜ教科書にのるほどの重要な芸術作品が教会で無料で見られるのか?」という問いについてです。

    これまでのエピソードでは、カラヴァッジョやベリーニといった具体的なアート作品が眠る教会を紹介してきましたが、今回は一歩踏み込んで、その背後にある「文化的・宗教的な背景の違い」を深掘りします。

    なぜヨーロッパの教会は街の広場のように開かれているのか? 一方で、なぜ日本のお寺では拝観料が必要なのか? 視覚的な聖書としてのアートの歴史、そして美術館というホワイトキューブが奪い去ってしまったサイト・スペシフィックの意義。

    日本と西洋、二つの異なる美意識を比較しながら、教会の扉を押し開けるという行為が、僕たちの感性をいかにアップデートしてくれるのか、考察します。


    【今回のハイライト:こんなことがわかります】

    ・公共性の違い:ヨーロッパの広場の延長としての教会vs 日本の結界としてのお寺。

    ・アートの役割:伝えるためのメディアとしての西洋美術、守り隠す霊性としての日本美術。

    ・経済モデルの裏側:税金や寄付で支えられる共有財産と、檀家制度が生んだ受益者負担。

    ・サイト・スペシフィックの意義:美術館がアートから剥ぎ取ってしまうコンテキストの重要性。

    ・コイン投入式の鑑賞方法の意義:暗闇の中で光を灯す行為が、なぜ鑑賞を自分事に変えるのか。

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    14 m
  • #28 NAKED meets ガウディ展。バルセロナの記憶が呼応する、建築家ガウディの魅力の本質。自然の幾何学と建築技術の秘密、サグラダ・ファミリアの過去と未来
    Feb 2 2026

    旅先の美術館・アートの楽しみ方をお送りするArTrip Studio。 第28回の目的地は、東京・天王洲アイルの寺田倉庫で開催されている「ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展」です。

    一昨年の夏にバルセロナに訪れ、ガウディ建築を巡ったのですが、今回の展示は単なる復習ではなく、自分の中にあった「ガウディ建築の魅力の本質とは何か?」という問いへの答え合わせのような体験になりました。

    今回のエピソードでは、最新のデジタル技術と100年前の天才の思考が融合した、この没入型展覧会の全貌を徹底解説します。 「NAKED, INC.」が手がけるプロジェクションマッピングやインタラクティブな仕掛けが、いかにしてガウディの複雑な頭の中を可視化しているのか。 銅細工師の息子として生まれたガウディの人間臭い歴史から、彼が「発明ではなく発見だ」と言い切った自然界の物理法則、そして2026年の完成を目前に控えたサグラダ・ファミリアの今までを、実際に展示に訪れて学んだことをシェアします。

    ガウディ展に行かれた方は復習のための、これから行く方は予習のための参考としてお聞きください。


    【今回のハイライト:こんなことがわかります】

    ・NAKED meets ガウディ展とは?:五感で体験する、全く新しい建築展のカタチ。

    ・人間ガウディの光と影:輝かしい成功の裏で、孤独と戦い続けた晩年の真実。

    ・自然という名の教科書:なぜ彼は「工房の隣の樹こそが私の先生だ」と語ったのか。

    ・物理学としての建築:双曲面、パラボロイデ、コノイドなど、難しい用語を体感で理解する。

    ・逆さ吊り模型の衝撃:重力が生み出す、物理的に必然な美の正体。

    ・サグラダ・ファミリアの2026年:建設加速への期待と、素材の変化に対する個人的な考察。

    ・日本とガウディの共鳴:外尾悦郎さんが指摘する、自然への謙虚な視点という共通点。


    【写真は下記noteに掲載】

    https://note.com/augustartrip/n/n1b3048eeeeee

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    33 m
  • #27 サンタ・マリア・デル・ポポロ教会にて、ローマの光と闇を歩く。カラヴァッジョとカラッチ、正反対の天才はなぜ同じ礼拝堂に選ばれたのか?
    Jan 26 2026

    旅先の美術館・アートの楽しみ方をお送りするArTrip Studio。 第27回の舞台は、ローマの北の玄関口、ポポロ広場に佇む「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(Santa Maria del Popolo)」です。

    バチカンの巨大なスケール感に圧倒された後にここを訪れると、その密度に驚かされるはずです。一見、控えめな外観の教会ですが、そこはラファエロ、ベルニーニ、カラヴァッジョ、カラッチといった芸術家たちの執念が地層のように重なり合う、ローマ屈指の濃密スポットです。

    今回のメインは、奥に位置する「チェラージ礼拝堂」。 なぜ、美術史上最もスキャンダラスな天才カラヴァッジョと、伝統的な美の守護神的存在のアニバレー・カラッチという水と油のような二人が、同じ狭い礼拝堂を飾ることになったのか? その裏には、当時の教皇庁の金庫番だった依頼主ティベリオ・チェラージによる、極めて高度で戦略的なキュレーションがありました。

    暗闇から馬の尻を突き出すカラヴァッジョの破壊的リアリズムと、中央で極彩色の光を放ち舞い上がるカラッチの『聖母被昇天』。天国と地上の泥臭さが1メートルという至近距離でぶつかり合う、この空間だけの熱量をお伝えします。

    さらに、映画『天使と悪魔』でも鍵となったベルニーニのキージ礼拝堂、そして教会の地下に眠る皇帝ネロの悪霊伝説まで、じっくり語ります。


    【今回のハイライト:こんなことがわかります】

    ・チェラージ礼拝堂の戦略:依頼主が「正反対の二人」を選んだキュレーションの極意。

    ・カラヴァッジョ vs カラッチ:革新的な「闇」と伝統的な「光」、二つの美学の衝突。

    ・カラッチの『聖母被昇天』:カラヴァッジョの闇を中和し、礼拝堂を救う圧倒的色彩。

    ・カラヴァッジョの衝撃:馬の尻、汚れた足の裏。聖なる場面に「泥臭い現実」を持ち込んだ真意。

    ・ベルニーニの演劇性:ラファエロの宇宙を引き継ぎ、空間全体を劇場に変えたバロックの魔法。

    ・皇帝ネロの呪い:ポポロ(市民)の教会という名前に隠された、1000年前の悪霊退治の真相。

    ・マルティン・ルターの滞在:宗教改革の火種を育んだ、この教会での不信感。

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    18 m
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