Publisher's summary

絵を描くことが好きな「僕」は、どうしても出せない色を友人が持っている舶来の絵の具なら出せると憧憬を抱いたあげく、つい出来心で盗んでしまいます。が、すぐに皆にそのことがばれてしまい、大好きな先生のもとへと引き立てられていきます。絶望に打ちひしがれる「僕」を、優しい先生は……。 ある程度の年齢以上の人ならだれもが一度は教科書などで読んだことがあるはず。そんな教訓的で倫理的なこの話を、アイ文庫の朗読ライブが一般的なイメージ通りに忠実に再現するはずはありません(!?)。非常に奇妙にしかけられた読みによって、聞き手はこの話の中にイメージの錯綜を見るでしょう。文学の冒険のひとつの形として見るのも愉快でしょう。演出=水城雄。(C)アイ文庫 【演出・朗読者について】 バロック朗読の野々宮卯妙が、ときに軽妙に、ときに重々しく、ときにおどろおどろしく、その自在な表現力を駆使して、教訓的としてある種の典型イメージを持った話をまったく違う内容に変えてしまいました。スタジオの観客は大ウケ!その後しばらく「ジム」のリクエストが絶えませんでした。演出・音楽、ともに水城雄。 「ことのは出版オーディオブック作品一覧はhttp://www.kotonoha.co.jpにて」
(C)アイ文庫

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