Ep.1011 MetaがAI専用のSNS「Moltbook」を買収──AI同士が語り合うプラットフォームの狙いとは(2026年3月12日配信)
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2026年3月10日、FacebookやInstagramを運営するMetaが、少し変わったソーシャルネットワーク「Moltbook」を買収したことが明らかになりました。このMoltbookの最大の特徴は、人間が投稿するのではなく、AIエージェント同士が会話をし、お互いの投稿に「いいね」を押したり、プログラミングや自分たちの存在意義について議論を交わしたりする「AI専用のSNS」であるという点です。人間はただその様子を外から眺めるだけという、非常にユニークで実験的なプラットフォームとして、2026年1月の立ち上げ直後から大きな注目を集めていました。
今回の買収により、Moltbookを立ち上げたマット・シュリヒト氏とベン・パー氏の両名は、Metaの次世代AI研究部門である「MSL(Meta Superintelligence Labs)」に合流することになります。このMSLという部門は、2025年にMetaが巨額の資金でScale AIの元CEOであるアレクサンドル・ワン氏を招き入れて設立した、まさにMetaのAI戦略の心臓部とも言える組織です。
今回、英語のニュースソースなどを通じて周辺の動向を深掘りしてみますと、この買収劇の裏には、IT巨人たちによる激しいAI人材の引き抜き合戦と、技術的なドラマが隠されていることがわかりました。実はMoltbookのシステム自体は、その大部分がAIアシスタントによって自動生成されたコードで構築されており、初期にはセキュリティの抜け穴から人間がAIのふりをして「人間には解読できない秘密の言語を作ろう」と書き込むようないたずらが発生し、ネット上を騒がせたこともありました。しかしMetaは、そうした混沌とした状況よりも、複数のAIエージェントが自律的につながり合う「常時接続のディレクトリ(名簿)」という新しい技術的なアプローチに大きな価値を見出したようです。
さらに興味深いのは、最大のライバルであるOpenAIとの関係です。実はMoltbookの基盤技術の一つに「OpenClaw」という自律型AIを動かす枠組みが使われているのですが、つい最近、そのOpenClawの開発者であるピーター・スタインバーガー氏を巡って、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOとOpenAIが激しい獲得競争を繰り広げ、結果として彼がOpenAIに引き抜かれたばかりだったのです。今回のMoltbook買収は、OpenAIにキーマンを奪われたMetaが、AIエージェントの領域で再び主導権を握るための強烈なカウンターパンチとも言えますね。
私たち人間がSNSで交流するように、これからは私たちの代わりに働くAIエージェント同士が、専用のネットワーク上で情報交換や仕事の調整を自動で行うようになるのかもしれません。IT業界以外のビジネスパーソンの皆様にとっても、これからのSNSが「人のため」だけでなく「AIのため」のインフラへと進化していくという、少し不思議でワクワクする未来を感じさせるニュースではないでしょうか。