虎狩

De: 中島 敦

Narrado por: テルヤン

"日本統治下の朝鮮を舞台に描かれる、日本人と朝鮮人の交流と友情

中島敦の短編小説。
少年時代を朝鮮で過ごした日本人の「私」は、趙という朝鮮人の友人がいた。
その趙と山へ虎狩に出かけた思い出話をきっかけに、趙との少年時代の交流を振り返っていく。
虎狩から数年後、趙は黙って姿を消してしまったためそれから交流は途絶えていたが、
二人は東京で再び出会うのであった。"

中島敦（なかじま・あつし）
昭和時代前期の小説家。1909年東京生れ。東大国文科卒。
祖父は漢学者中島撫山、伯父にも漢学者が多く、父は中学の漢文教師。
1933年横浜高等女学校の教師となり、かたわら作家を志して習作にはげんだ。
持病の喘息悪化のため、転地療養を兼ねて41年パラオの南洋庁に赴任する。
唐代の伝奇「人虎伝」を素材にした「山月記」が深田久弥の推挽で42年2月の「文学界」に掲載され文壇にデビュー。同年5月発表の《光と風と夢》も好評で以後創作に専念。
パラオ南洋庁書記の職を辞して作家生活に入ろうとしたが、同年12月持病の喘息のために夭折した。代表作に「李陵(りりょう)」「弟子」「光と風と夢」など。©2022 PanRolling