ぶっちゃけ相続【増補改訂版】――相続専門ＹｏｕＴｕｂｅｒ税理士がお金のソン・トクをとことん教えます！

De: 橘 慶太

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【知らないと絶対損する！「大増税」の動き】
2024年1月から相続税・贈与税のルールが
大きく変わります。相続税対策の基本は
「税金がかからない形で、いかに財産を減らすか」。
そのため、自分の財産を子や孫などに渡す
「生前贈与」がとても効果的でした。

しかし、この生前贈与のしくみが非常に
複雑化します。従来の相続税対策では
間違いなく損します。

また近年、「相続税の無申告者」に対する
取り締まりが厳しくなっています。
「自分には関係ない」
「税務調査なんてこないだろう」
「たいした金額じゃないから、大丈夫」
そんな納税者の油断を狙い撃ちしているのです。

2021年の統計では、相続税の無申告者に対し、
576件の実地調査が行われました。そのうち
502件に追徴課税が発生し、その金額はなんと
「１人当たり1293万円」でした。

【実は「普通の家庭」が一番モメます】
「相続争いは金持ちだけの話」ではありません。
実は「普通の家庭」が一番危ないのです。

2021年に起こった相続争いの調停・審判は
1万3447件。そのうち、遺産額1000万円
以下が33%、5000万円以下が43.8%。つまり、
相続争いの8割近くが遺産5000万円以下の
「普通の家庭」 で起きています。

「財産がたくさんある家庭」が揉めると
思われがちですが、それは間違いです。
揉めるのは 「バランスが取れるだけの
金銭がない家庭」 です。

例えば、同じ5000万円の財産でも、
「不動産が2500万円、預金が2500万円」
という家庭であれば、一方が不動産を、
もう一方は預金を相続すれば問題ありません。

しかし「不動産が4500万円、預金が500万円」
ならどうでしょうか。不動産をどちらか一方が
相続すれば、大きな不平等が生じます。
こうしたときに相続争いが起こるのです。

多くの方が「私たちの家庭事情は特殊だから」
と考えがちです。しかし、相続にまつわる
トラブルには明確なパターンが存在します。
パターンが存在するということは、それを
未然に防ぐ処方箋も存在します。

この1冊で、相続にまつわる法律や税金の
基礎知識から、相続争いの裁判例や税務調査の
勘所まで学ぶことができます。2024年から
相続税・贈与税のルールが大きく変わり、
「相続の常識」も大きく様変わりしました。
もちろん本書は、この大改正に完全対応して
おり、変更点・注意点を徹底的に解説します。©2023 Keita Tachibana (P)2025 Audible, Inc.