魔法少女育成計画は、無印、restart、limited、J/A/Qと、舞台・設定・キャラを変えて一新して始まるのが特徴ですが、この「黒」はちょっとだけ違う印象を受けます。
魔法少女学校(!)という舞台とそこに配属されるキャラクターたちこそ新要素ですが、魔法少女そのものの出自やバックグラウンドは「どこかの巻で見たやつだ」という感じで、序盤から地続きでまほいくワールドに没入していきます。壮大なスケールに発展した前巻「QUEENS」までに広げてきた大風呂敷を、きちんとコンパクトになるよう詰め込んで出しましたという印象を受けました。
しかし、新章というだけありすべての陣営、それもオスクとかプクといった大きな派閥だけでなく○○魔法少女や○○○、○○○○○陣営も含めたすべてのタイプから新キャラが出ています。世界観で魅力的だった部分、過去作の遺産をふんだんに使った見慣れたワードが多いのですが、「知ってるだけにここが気になる!」という部分も多い。興味を引かれる内容で次の巻へ……と終わっています。
既存要素のシャッフルが今までにないレベルで多いので、シリーズを再読しておいて正解でした。この本からでも問題ないとは思いますが、できればシリーズをおさらいしてからをおすすめしたい内容です